プレミアリーグのあれこれ

プレミアリーグを中心にサッカーに関することを雑多にまとめています。

20/21 プレミアリーグ振り返り (その2)

どうも、わたなべです。
シーズンも終わったので、1チームずつ振り返っていこうと思います。
今回は11~20位。

1~10位はこちら

 

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11位 アストン・ヴィラ 勝ち点55(16勝15敗7分) 

 シーズン序盤、ホームでリバプールを7-2で粉砕。起きて結果を見たときは疑うことなく、リバプールが7点取ったものだと思っていた。センターラインの安定がシーズンの安定に繋がっていただろう。GKのマルティネス、CBのコンサとミングス、CHのドゥグラス・ルイス、CFのワトキンスと粒ぞろい。グリーリッシュが離脱してから少し成績下がったが、昨シーズンの残留ギリギリの17位から飛躍的に成績を伸ばした。

 

MVP : グリーリッシュ

開幕前に2025年6月までの新契約を結んで望んだ今シーズン。グリーリッシュが出場しているかどうかで結果が大きく異なる。先発した試合は24試合13勝8敗3分、先発していない試合14試合3勝7敗4分と圧倒的な存在感を示した。

印象に残った選手:マルティネス

昨シーズン、アーセナルでレノの怪我以降、出場機会を増やして、FA杯優勝にも貢献。2020年夏に移籍金27億円で11年間在籍したアーセナルから加入。11年間でアーセナルでの出場はわずか15試合に対して、今シーズンは38試合全てに出場した。安定したセーブで後ろからチームを支え続けた。

 

12位 ニューカッスル 勝ち点45(12勝17敗9分) 

4年連続の残留に成功。一時期、降格圏に近づくこともあったが、のびのびとしたシーズンを過ごした。試合では緩く守って、前線で体の強い選手が個人でどうにかするというスタイルで一貫して戦い抜いた。

 

印象に残った選手:アラン・サン=マクシマン

 生粋のドリブラー。運べるところまでは運ぶ男。掴まれても、引っ張られても、足をかけられても決して止まることはない。かなり、無理をしながらプレーをしているように見えたが、見ている分にはかなり楽しませてもらった。

 

13位 ウルヴァーハンプトン 勝ち点45(12勝17敗9分)

18/19シーズンからプレミアリーグに復帰し、二年連続で7位と残留には無縁のチーム。しかし、今シーズンはラウール・ヒメネスの長期離脱などもあり、全体的に低調。シーズン終了後、ヌーノ監督が退団を発表。来シーズンはどのように盛り返してくるだろうか。

 

印象に残った選手: ファビオ・シウバ

2020年夏にポルトからクラブ最高額で獲得したポルトガルの逸材。ラウール・ヒメネスの離脱後は同じ役割を任されていたが、厳しい要求であった。ただ、左右に流れながらのボールの受け方やDF背後への抜け出しはポテンシャルの高さを感じられた。まだ、18歳なので、温かい目で見守っていこうと思う。

 

14位 クリスタル・パレス 勝ち点44(12勝18敗8分)

昨シーズンまでは低く構えてカウンターを狙うチームだったが、ボールを保持に挑戦したりと試行錯誤が見えた一年。その甲斐もあったのか、なかったのか、昨年と同様の14位でフィニッシュ。シーズン終了後、ロイ・ホジソン監督が退団を発表。今シーズンの試行錯誤は次期監督の手により、来シーズン以降に花開くかもしれない。

 

印象に残った選手:エベレチ・エゼ

初めて見たときはザハのような選手だと思っていたが、プレーは堅実で忠実。丁寧にボールを運びながら、よきタイミングでザハ様に預ける。守備時も無理な食いつきもなく、CHでもプレーできることを証明できた1年。

 

15位 サウサンプトン 勝ち点43(12勝19敗7分)

シーズン序盤は調子がよく、一時期は3位まで順位を伸ばしていた。しかし、疲れが見え始めたことや替えの選手が少なかったこともあり、徐々に順位を落とした。冬にローンで南野を獲得したが、大きな戦力アップには繋がらなかった。シーズン68失点はウェストブロムに次ぐ、ワースト2位だ。

 

印象に残った選手:チェ・アダムス

サウサンプトンで2年目となった今シーズンは36試合に出場し、2桁までは一歩届かなかったが、9得点を記録。身長は175㎝と大きくはないが、力強いドリブルを武器にチームの縦に速いサッカーを支えた。そして、3月にはスコットランド代表に初招集され、W杯予選、オーストリア戦で代表デビューを飾った。

 

16位 ブライトン 勝ち点41(9勝15敗14分)

ブライトンはポッター監督が就任して2年目のシーズン。1年目は華麗な秩序だったサッカーを披露した。今シーズンはポッター監督を先頭にブライトンは大きく飛躍するチームだと思っていた。しかし、華麗なサッカーはしていたが、とにかく点が入らない。ボールを運ぶことやチャンスメイクまで非常に巧みなだけに残念でならなかった。得点さえ入ればトップハーフにいても驚かなかっただろう。

 

印象に残った選手:ダン・バーン

 身長198㎝だから印象に残っているわけではない。身長を生かして、起点になることもある。しかし、身長に似合わず、意外と器用にボールを扱う。ワンツーなどで左サイドから内側に入ってくるというモダンなSBの役割をこなしていたりもする。

 

17位 バーンリー 勝ち点39(10勝19敗9分)

 今シーズンのバーンリーはバーンリーらしさ以外の一面を見せたバーンリーであった。読んでいて意味不明に思うかもしれない。バーンリーは基本的に低い位置でブロックを引いて、ボールを奪うと前線に長いボールをいれるチームであった。しかし、今シーズンは中盤のブラウンヒルやウェストウッド、マクニールを中心に短く繋ぎながらボールを運ぶ新たな一面も見ることができた。そして、前線のウッドとヴィドラの体の強さはプレミア屈指。

 

 

印象に残った選手:クリス・ウッド

強さは正義。ニュージーランド人として初めて、プレミアリーグハットトリックを達成。とにかく競り合いに強い。多少ラフにボールを入れても収めてくれる心強い存在。

 

18位 フラム 勝ち点28(5勝20敗13分)

 やっぱりプレミアリーグは厳しいなと思わせてくれたチームだった。パーカー監督の下、ポゼッション志向で主体的に戦っていたが、残念ながら残留とはならなかった。一部で残留を目指すならブロックを引いてカウンターを打つのが現実的だろう。目指したサッカーと一貫性には好感を持てたが、理想と現実は非情にもかけ離れていた。

 

印象に残った選手:アルフォンス・アレオラ

マドリーにもパリにも居場所がなくなってしまった、フランス人GK。ただ、実力はこんな下位にいるチームの選手ではない。とにかく止めまくっていた。新たなチームへ向けて、いいアピールができた1年だっただろう。

 

19位 ウェストブロム 勝ち点26(5勝22敗11分)

 CL覇者チェルシー相手にスタンフォードブリッジで2-5で勝利。マンチェスター・シティリバプール相手にアウェイで引き分けるなど時折、プレミアリーグを盛り上げるんだという強い気概は伝わってきた。だが、一年を通して、武器と呼べるものが見つかることはなかった。ブロックを引いても、引きすぎてゴールまで遠い。ボールを持つことは困難。一年でチャンピオンシップに帰ることとなってしまった。

 

印象に残った選手:ごめんなさい。

 

20位 シェフィールド・ユナイテッド 勝ち点23(7勝29敗2分)  

 昨シーズンの躍進は何処へ。とにかく点が入らない。思っている以上に入らない。チャンスも全然作れない。昨シーズンの躍進を見ていると楽しみなチームだったが、残念ながら降格。また、プレミアリーグで見れる日まで。

 

 印象に残った選手:デイビッド・マクゴードリック

 髭とスキンヘッドが特徴のアイルランド人。チーム最多の8得点をあげた。チーム総得点うち、実に40%をマクゴードリック1人であげた。