プレミアリーグのあれこれ

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20/21マンチェスター・シティ 選手振り返り(GK・DF)

どうも、わたなべです。
今回は20/21シーズンのマンチェスター・シティの選手について振り返っていきます。
まずはGK・DFです。

 

 

GK

エデルソン・モライス

チャンピオンズリーグ ドルトムント戦の疑惑の判定を除けば、ほぼパーフェクトなシーズンだっただろう。たまにあった、無理な飛び出しが減ってきたかなという印象。シーズンで最もクリーンシートが多かった選手に贈られるゴールデン・グローブ賞を2年連続受賞。あまりにもPKを外し続ける状況を見かねて、PKを蹴りに行くが、ベルナルド・シルバに止められ断念。

ジャック・ステッフェン

1年のローンを経て今シーズンからチームに合流したアメリカ人GK。主にカップ戦で出場し、カラバオ杯では優勝に貢献。普段からエデルソンを見ているからか、中距離のレンジのパスにも果敢に挑戦する。冬の間、ベンチでは一人だけ異様に寒そうにしていた。イングランドの冬の攻略が目下の課題だろう。

スコット・カーソン

ダービーからローンで加入した35歳。今シーズンも出番はないだろうと思っていたが、優勝が決まったこともあり、第35節で先発出場を果たす。データサイト『オプタ』によると、実にプレミアリーグでプレーするのは3645日ぶりで、これはプレミア史上最も長いギャップ期間だそう。今シーズンでダービーとの契約満了ということで、来シーズンもシティにいるかも。

DF

カイル・ウォーカー

おそらくシティで最もボールを止めたり、蹴ったりすることが苦手な選手。しかし、重要な試合ではウォーカーに依存せざるを得ない。とにかく早くて強い。あのムバッペであろうと走り負けない。シーズン途中はカンセロの覚醒もあり、スタメンが奪われつつあったが、重要な試合はウォーカーが任されることが多かった。快速を生かしたオーバーラップでは10回に9回、マフレズに無視されている。

 

ルベン・ディアス

近年、シティにポルトガル人選手が急増している。そう、全員の代理人はあのジョルジ・メンデスである。

そして、2020年9月にはまた新たにポルトガル人がやってきた。どんな選手だろうかと思っていたが、裏切られたときしんどいので過度な期待はしていなかった。しかし、いい意味で期待は裏切られることとなる。キャプテンシーを発揮し、コンパニ退団後、不安定だった最終ラインに平穏をもたらしてくれた。チャンピオンズリーグのファイナリストになれた要因としては、ディアスの加入が最も大きかっただろう。

相手FKの際、壁の下を抜かれないように寝そべっているジンチェンコの首を掴み位置を修正する。

ジョン・ストーンズ

昨シーズン、ラポルトが怪我で長期離脱している中、控えだったストーンズも離脱していた。今シーズンのマティブやジョー・ゴメスもそうだが、控えCBが肝心なときにいなくなるは現象は何なんだろうか。しかし、今シーズンは3歳年下の相棒、ルベン・ディアスのおかげで復活を遂げた。DFでの働きだけではなく、リーグでは4得点を記録し、シティにこれまでなかったセットプレーという武器までもたらしてくれた。

ナタン・アケ

加入前に計算できるセンターバックラポルトのみだった。(エリック・ガルシアバルサに行くとか行かないとか)本職のCBだけではなく、左SBも中盤もできると評判でサポーターの期待をほどほどに背負い加入。いざ、シーズンが始まると、ルベン・ディアスの加入、ストーンズの復活、左SBはカンセロの覚醒、ジンチェンコも安定しており、出番は想像以上に少なかった。本人もこんなはずではなかったかもしれない。試合に出れば、安定的なパフォーマンスを披露。戦術的な理解や連携が深まれば、より出場機会は増えるだろう。

アレクサンドロ・ジンチェンコ

ジンチェンコといえば、毎年、移籍の噂が絶えない選手。
2018年夏にシティとウルバーハンプトンでクラブ間の合意には至っていたものの、本人がメディカルを拒否してから3年。

今シーズン前も移籍の噂が飛び交っていた。
というのも、左SBはシティには多くの選手がいる。
昨シーズン途中から左SBでの出場を増やしたカンセロ、おそらく本職のメンディ、ボーンマスから加入したアケ。
このメンバーでのポジション争いは予想以上に過酷なものだった。

シーズン序盤は怪我もあり、年内のリーグ戦14試合で出場はわずか1試合。しかし、年明けから出場が急増する。ビルドアップでは安定感をもたらし、苦手だった守備も改善されていた。最終的にはリーグ戦20試合に出場し、リーグ最少失点にも貢献。チャンピオンズリーグでも準決勝1stlegの後半途中からカンセロに代わり出場すると、2ndleg、決勝でも先発出場。パリとの準決勝2ndlegでは、試合を決定づけた2点目のカウンターはジンチェンコが起点だった。

もうジンチェンコの移籍の噂を見ても心配することはないだろう。

アイメリック・ラポルト

昨シーズンのラポルトは右膝の軟骨と外側半月板の損傷により満足のいくシーズンではなかった。今シーズンこそはという気持ちがあっただろう。しかし、ルベン・ディアスの加入とストーンズの復活もあり、レギュラーを任されるほどにはならなかった。足元の技術は高いものの、対人とスピードで見劣りしてしまう。結局、CBは速さと強さだなということを再確認させてくれた。ポジティブな話題としては、シーズン終了後にスペイン国籍を取得しユーロ2020のスペイン代表招集された。

ベンジャミン・メンディ

2度の靭帯の怪我を経て左SBの控えに定着してしまっている。しかし、出場したら楽しそうにプレーをしているし、ベンチにいても楽しそうだ。アップをしていても楽しそう。本人が楽しそうならええじゃないか。

ジョアン・カンセロ

個人的にはルベン・ディアスの加入以上のサプライズ。
ピッチを文字通り縦横無尽にプレーしていた。
ビルドアップ時はレジスタとして、攻撃時はWGのような役割まで果たす。守備では、1試合ほとんど後手後手だったかと思うと、サラーを完封してみせたりする。どの役割においても「自分、ここが本職っす」みたいな顔して飄々(ひょうひょう)とプレーしている。

 

エリック・ガルシア

2017年夏にバルセロナから加入。そして、2021年夏にバルセロナへ帰る。バルセロナカンテラ育ちとだけあってビルドアップはめちゃくちゃ上手い。個人的には2020年夏にバルセロナに帰っていれば、この一年を無駄にせずに済んだかもしれない。来シーズン以降、バルセロナでアラウホとエリック・ガルシアのコンビでCBを見れるのではと密かに楽しみにしている。かつてのプジョルとピケを彷彿とさせてくれる組み合わせだ。新天地での検討を祈っています。マンチェスター・シティを後悔させてください。


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