プレミアリーグのあれこれ

プレミアリーグを中心にサッカーに関することを雑多にまとめています。

20/21マンチェスター・シティ 選手振り返り(MF・FW)

どうも、わたなべです。
20/21シーズンのマンチェスター・シティの選手について振り返りの続きです。今回はMF・FW。

GK・DFについての記事はこちらをご覧ください。

 

pl-terminal.hatenablog.com

 

 

 

MF

イルカイ・ギュンドアン

今シーズンのチーム最多の13得点を記録。シーズン前、誰がこのようなことを予測できただろうか?アグエロが怪我やコロナ感染でコンディションが整わないなかで、チームは0トップを採用。シーズン序盤に陥っていた得点力不足を解決してみせた。今シーズンはDF陣やロドリ、フェルナンジーニョが安定して試合に出場していていためアンカーで使われることは少なかった。リーグ戦においてはアンカーとして出場した試合はなかった。しかし、シーズン最終戦となるチャンピオンズリーグ決勝ではアンカー起用されたのであった…

 

ロドリ

マンチェスター・シティに加入してから2年目のシーズン。完全にアンカーはロドリのポジションになったと言っていいだろう。チームが連動している試合はロドリのボール奪取が冴えわたる。逆にチームの連動がうまくいっていない試合はロドリが後手にまわり、縦横無尽にピッチを走らされている。ロドリを見れば、その日のチーム調子が分かるだろう。ペップも相当重宝してていた証として、今シーズンは公式戦61試合中53試合に出場。これはチーム最多試合数だ。さすがに使いすぎではないだろうか。シーズン終盤になるとコンディションも悪くなったのも理解できる。
シーズン途中にはPKを外し続けるチームメートに代わり、PK蹴り見事成功。試合後のインタビューで以下のようにコメントした。

「最近は多くのPK失敗があったから、ちょっとだけ苛立つこともあったんだ。大きな試合ではPKは決めなければならない。だから、チームメイトに『次は僕が蹴る』と言ったんだ。僕がボールを持った時、誰も僕からボールを奪うことはできなかったし、幸いにも決めることができた。勝利が一番大事なんだ。次のPKも確実に僕が蹴るつもりだ」

しかし、残念ながら、2度目のPKを蹴る機会は訪れなかった。

 

ケヴィン・デ・ブライネ

マンチェスター・シティは良くも悪くも予定調和なチームだ。明確なゲームプランの中で試合を支配し、何度も攻撃を繰り返す。どちらかというと攻撃は質よりも量で勝負する。そのチームの中で一人だけ質の違う攻撃を見せ続けた。怪我の影響で稼働日数は少し物足りなかったが、出場すれば理不尽なプレーを連発。プレミアでの出場は25試合に留まったが、12アシストを記録。ほぼ2試合に1アシストの計算になる。
シーズン途中には2025年までの契約延長を発表。

 

フェルナンジーニョ

気が付けば、もう36歳の大ベテラン。今シーズンは休養を十分にもらっていたため、試合に出場すれば高いパフォーマンスを披露。そのまま、チャンピオンズリーグ 準決勝2ndlegでは先発出場を果たす。その試合を無失点、枠内シュート0に抑えたのは、DF陣だけでなく、フェルナンジーニョの働きも大きかっただろう。ディ・マリアへのアクションは必要だったかはわからないが、年齢を感じさせないパフォーマンスを見せた。
最後に、ルベン・ディアスのキャプテンシーが話題になった一年だが、マンチェスター・シティをキャプテンとしては引っ張っていたのはフェルナンジーニョである。詳しくはこの記事をお読みください。

www.theplayerstribune.com

 

 

フィル・フォーデン

10年間、シティの攻撃を牽引してきたダビド・シルバの退団後、ファンからの期待はフォーデンに課せられた。見事にファンの期待に沿う活躍をしたと言っていいだろう。いや、期待以上だったかもしれない。昨シーズンは8得点だったのに対して、今シーズンは16得点を記録。そして、チャンピオンズリーグでは決勝ラウンドすべての試合で先発出場するなど指揮官も全幅の信頼を寄せていた。そして、プレミアリーグの年間最優秀若手選手賞とPFA年間最優秀若手選手賞を獲得するなど順調に階段を上っているだろう。

 

コール・パルマ

チャンピオンズリーグマルセイユ戦でトップチームデビューを果たす。プレミアリーグ2では15試合で11ゴール5アシストの活躍。個人的にすごい期待しているので載せました。

 

FW

ラヒーム・スターリング

残念ながら、控えに降格しました。チームの競争が働いている証拠でしょう。今まではとにかくシュートを外す選手だったが、シュートまでもいけなくなってしまった。ボールを受けてから、何かを考えて、迷ってる。迷っている間に囲まれて奪われる。その繰り返し。シンプルにプレーをできるポジションや役割で試合に出れば少し変わるのではないだろうか。ヘスス・ナバスのように縦勝負を繰り返してたらもう少し結果は出るかも。

 

ガブリエル・ジェズス

うーん。難しい。とにかく評価が難しい。いや、FWはゴール数だということを考えると完全に物足りない。昨シーズンはマドリー戦でヴァランの事故を誘発したり、ラモスを退場させたりとどういう仕事かわからないが、ここぞでチームに貢献していた。今シーズンは数字だけでみるなら、公式戦42試合14ゴール。ほぼフェラン・トーレスと同じ。数字に残らない仕事をしているか?と言われるとしてるとは思う。CFにしては守備もするし、IHの仕事もできる。ただ、ジェズスは9番なのだ。点を取ってなんぼのもんじゃい。来シーズンが勝負の年だと言い続けて何年目になるかわからない。アグエロがいなくなる来シーズンこそ結果が必要になる勝負の年だろう。どれだけの結果を残すか見てやろうじゃないか。

 

セルヒオ・アグエロ

言わずと知れたマンチェスター・シティの大レジェンド。今シーズン序盤は怪我やコロナ感染でなかなか出場できず、シーズン途中には退団が発表された。リーグ最終戦では、途中出場から2得点。有観客のホーム最終戦を最高の形締めくくることができただろうCL決勝でビハインドで投入されたときの興奮は今でも忘れられない。何かやってくれるのではないかという期待が大きくあった。これがエースなんだなあとしみじみ。マンチェスター・シティを応援のきっかけはシルバだが、アグエロ退団のほうが寂しかったりする。
来シーズンからはバルセロナでプレーすることが決まっている。10年ぶりに復帰のラ・リーガで次はどんなゴールを見せてくれるだろうか。

 

ベルナルド・シウバ

稀代の便利屋。プレスでは先頭に立ち、ビルドアップが詰まると最終ラインまで助けに行く。数字に残らない仕事を多く、ボランチをしたり、WGになったりと大忙しのシーズンだった。今シーズンのシティは誰が出場してもそれなりのクオリティを担保できた。それはおそらく、ベルナルド・シウバが様々なポジションや役割を高クオリティでやれたことが大きな要因だろう。シティで最も欠かせない選手。最悪、CBやCFはお金を積めばワールドクラスの選手を獲得できる。しかし、ベルナルド・シウバの替えはマンチェスター・シティといえど、お金では解決できないだろう。

 

フェラン・トーレス

夏にバレンシアから加入。そして、バレンシアマンチェスター・シティの大先輩の背番号21番を引き継ぐこととなった。シーズン序盤は怪我人が多かったこともあり、CFで起用されることもしばしば。本職がいまいちわからないが、慣れないチームで慣れないポジションながら奮闘していたのではないだろうか。いや、奮闘どころか試合に出たら点を決めていた印象。公式戦で36試合13ゴールは十分だろう。シティに加入したFWは2年目に飛躍的な成長を見せるので来シーズン大いに期待したい。

 

リヤド・マフレズ

ようやく結果を出した3年目。加入から2年は得点こそ決めているものの、どこか物足りなかった。おそらく、おそらく大一番での結果が物足りなったのだろう。得点数は1年目から12→13→14と大きく変化はない。しかし、チャンピオンズ・リーグ 準決勝パリ戦では2試合で3得点を記録するなど大一番でしっかりと結果を残し、チームを勝利に導いた。やはり、FWで重要な試合で点を取ってこそですね。

 

リアム・ディラップ

カラバオ杯3回ボ-ンマス戦でトップチームデビューを果たすと、トップチーム初ゴールとなる先制ゴールを決める。プレミアリーグ2では、19試合で21ゴールを奪い、得点王に輝いた。アグエロ退団に伴い、トップチームでの出場も少しずつ増えるかもしれない。